【D】ある淑女の日記⑧


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◆月△日
 婚約者さんに嫉妬しなかったかと聞かれて「はい」と答えたら、嘘になってしまう。でも同時に、フーガさんに微笑むセシリアさんを見て、彼女を食い入るように見つめるフーガさんの眼差しを見て、「幸せになってほしかった」と思ったのも事実。
 あの時のフーガさんの様子は辛そうで痛々しくて、でもこちらがどきりとするくらいの情熱を醸し出していた。セシリアさんと寄り添う姿は、見たくないけど目を反らせないような不思議な気持ちを、私の中に残した。
 私のフーガさんに抱く気持ちは恋ではない。でも彼を見つめていたい、その辛い過去も癒えない傷も知りたい、そっと見守っていたいと思ってしまうのはいけないことだろうか。
 もう少し。もう少しだけ、彼を見つめていたい。






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あと四、五塊はかかるだろうな。

アレン君の話はちょっと待ってください。今仕上げに入ってるので。